水質PH・GH・KHについて
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水質PH・GH・KHについて

PH(ペーハー)

PH(ペーハー)は水素イオンの量を1から14の数字で表しています。
7が中性でそれ未満が酸性、数字が小さくなるほど強い酸性となります。逆にそれより大きい数字がアルカリ性、数字が大きいほど強いアルカリ性となります。
PH値が5.0~8.0であれば、レッドビーシュリンプ飼育においてどのPH(ペーハー)値がいいか、というよりも安定しているかどうかが大切です。朝と夜での変動や、1週間での変動があるとレッドビーシュリンプが怯え・落ち着かない等、繁殖どころかエサ食いも悪くなります。変化が大きければ死んでしまいます。

次に大切なのは、今そのPHになっている理由です。
例えば今、水槽の水がPH5.0だとします。どうしてPH5.0なのか・・KHが低くてCO2量が多い、ピートやソイルを使っている、NO3が蓄積してしまっている(自然発生菌の酸化細菌ばかりが多く住み着いてしまっている)PH降下剤を使ったら水中のりん酸が増えた等、といろいろありますが、レッドビーシュリンプが死んでしまうPH5.0もあれば、繁殖を続けるPH5.0もあります。

PHを語るとキリが無いのですが・・・M87ソイルを使うとPH5.0~6.0付近に安定しますが、使う水によって安定する時期(半日~3日くらい)と、安定するPH値は違ってきます。KH(炭酸塩硬度)の値に関係します。

KH(炭酸塩硬度)

KH(炭酸塩硬度)は炭酸水素イオン(HCO3)の量です。
この数値が高くなればなるほど緩衝力が強い水と言えます。
水槽内に酸性物質やアルカリ性物質が入ってきても現在のPHを急変させない働きがあります。でもその度に消費され、0になると急変してしまいます。
M87ソイルを使うと、まずKH(炭酸塩硬度)が消費され0になり、そこでソイルの酸性度によってPHは安定します。KH(炭酸塩硬度)の値が高ければ0になるまでに時間がかかる為安定するまでに時間がかかるわけです。

また、ピートやソイルを使わない場合は、KH(炭酸塩硬度)とCO2の量でほぼPH値が決まってきます。例外もありますが考え方の方向として覚えておくと良いでしょう。

GH(総硬度)

GH(総硬度)はカルシウムイオン(Ca++)とマグネシウムイオン(Mg++)の合計量です。
だから「総」硬度と呼ぶそうですが、CaとMgのバランスまではわかりません。生物はあるバランスのもとに吸収(摂取)していますから、どちらか一方が高濃度でも吸収できずに余ってしまいます。レッドビーシュリンプ水槽で足し水を続けていると、GHがどんどん上昇してしまう場合は、カルシウムイオン(Ca++)とマグネシウムイオン(Mg++)のバランスが悪いか、その他の微量元素が足りないと思います。(水の蒸発が激しい時期は別です)
逆に、GH(総硬度Ca・Mg)と微量元素のミネラルバランスが良いと時間とともに消費され低下していきますので、バランスの良いミネラルの補給が重要になってきます。

GH・KHまめ知識

GHとKHはまったくちがうものを計っているのになぜ両方とも単位が「硬度」なのか?
産業革命?の蒸気機関の時代に、ボイラーを使っていたのですが、水を加熱し沸騰を続けるとボイラーの内側に「白い硬いもの」がこびりついてゆきます。この「白くて硬いもの」は炭酸カルシウムなのですが、水中のカルシウムイオンと炭酸イオンが熱による反応で水に溶けにくい炭酸カルシウムになってしまうのです。これが付くと熱効率が悪くなりますからGHやKHの低い水を使ったり、取り除いたりして使う為に計る必要があったからテスター名が「硬度」となったそうです。
ですからKHは炭酸水素イオンばかりでなく、炭酸イオン全般を計っているのかもしれません。(細かいところはよくわかりませんが・・)アクアリウムではそれを水質を知る為に利用していると考え、硬度が高いから水が硬いわけではありません。水の中に炭酸カルシウムの材料がどれだけあるかを計っているからです。

TDS(伝導率)

TDS(伝導率)は電気をどれだけ通す水なのかを表します。
純水(H2Oのみ)ですとTDS(伝導率)は0となりGHが高いとTDSも高くなります。よく「TDSは水の不純物の量を測っているから数値が高いと汚れている」「悪い水」と解釈される場合がありますが、それは純水(H2Oのみ)に対して不純物と言う意味ですから、必ずしも汚れた悪い水とは限りません。ミネラルたっぷりのきれいな水もTDS(伝導率)は高くなりますし、きれいな海水もメチャクチャ高いです。

電気の通りやすさを計っているので、良い・悪いやどのようなバランスかも判る訳ではありません。ただ、GHの増減に連動するので簡単に計測できるTDSの方が多用されています。ミネラルを添加する時や、水槽内の変化や湧き水を調べるときも重宝します。

また、RO水やイオン交換樹脂を通した水を使うときも自分のねらったTDS値にしてから立ち上げますので、これらの浄水器を使用する場合は必要となります。

当店ではTDS値の低い湧き水にM87ミネラルでTDSを調整しています。規定量と言うのが書いてありますが、その量というのはレッドビーシュリンプの数や水草の量が平均的な量の場合、「これくらいのミネラルが消費されるだろう」と考える量ですので、レッドビーシュリンプ・水草の量が少ないときは消費量も少ないはずですから添加するミネラル量も少なくて良く、生体量が多いときは添加量も多くするといった具合ですが、TDS値をチェックしていると添加量の調節もわかりやすく便利になります。

NH3・NH4(アンモニア・アンモニウムイオン)

これらは酸化してNO2になります。このとき水素イオンが増えるのでPHは下がります。

NO2(亜硝酸)

酸化されてNO3になります。この2種類(アンモニアと亜硝酸)は常に0であるべきです。レッドビーシュリンプ水槽でこれらが検出されては困ります。M87シリーズでだけで立ち上げた水槽内では、例外を除きまず検出されることはありません。(例外・・・アンモニアが検出された人がいますが、この方はみかん畑が近くにあり、水槽に肥料成分等が混入したと思われます。アミノ酸肥料が混入しアンモニアに変化したと推測してますがRO水の溜め置き水槽からもアンモニアが検出され、愕然としたそうです。)

 例えば、ADAのアマゾニアを底床とする場合は、必ずと言っていい程NH3/NH4とNO2が時間差で発生し ますので両方0になるまでチェックが必要です。

NO3(硝酸塩)

黒いヒゲ状のコケは元気になります。(レッドビーシュリンプにとってはなるべく少なくしたい)
酸化細菌などによって最終的に水槽内で増えてしまいます。硝化菌やほっとけば増える自然発生菌の酸化細菌のほとんどは、この硝酸塩を生産し続けます。

外部フィルター等を利用して、酸素の少ない場所を作りNO3を減らす方法もありますが、ただ酸素の少ない場所を作るだけではそこにどんな菌が住み着くかわかりません。

希望としては酸素の少ない場所で働く(有機物を分解する)為に、酸素のかわりにNO3(硝酸塩)のO(酸素イオン)を使ってN2(窒素)だけが取り残されて水中から外にでてくれる脱窒がいいのですが、自然発生菌の内嫌気性菌を期待しても、脱窒がすべてうまくいくとは限らず、NO3からO(酸素イオン)を中途半端に使ってNO2にかえてしまったり、硫酸イオンのO(酸素イオン)を使って硫化水素を発生させたりと、怖い場合の方が多いので、私は必ず通性嫌気性の有機物分解菌であるM87バクテリアを使用します。

底面フィルターだけでもソイル内にレッドビーシュリンプのフンや残りエサが落ちると、そこにバクテリアが群がり部分的に嫌気的な場所が出来ますから、良質のバクテリアを使わずにうまくいく人は都合の悪い菌が入ってこない、環境に恵まれた場所に水槽がある運のいい人たちだけと言う事です。

H3PO4(正リン酸)

コケの源。無いにこした事は無いのですが、意外と初めから含まれる商品が多く、生物にとってごく少量必要なものですが、魚やレッドビーシュリンプにエサをやるとエサには植物性・動物性共にリン酸は含まれますので、水槽内で余ってきます。

●普通の魚を飼っている水槽では、ミネラルの類が減少し、NO3とPO4が増加してしまう為元に戻す事を考えて水換えをします。(水かえの理由)

魚の水槽に比べ、エサの量が少ないレッドビーシュリンプ水槽では、増えるペースも遅く、水草も少量ながら吸収してくれますので、順調な水槽ではそれほど心配ありませんが、約7年前に少量でもレッドビーシュリンプが死んでしまうリン酸の種類がある事に気づきました。

普通のリン酸は正リン酸といって水素イオンが3つくっついているのですが、リン酸ナトリウム、リン酸水素2ナトリウム・リン酸2水素カリウム・・・etcバージョンが様々で、これらを組み合わせて「リン酸緩衝液」を作り出せるそうで組み合わせる割合(混ぜる割合)によってPH6.5でも7.0でも8.0でも安定させることが出来ます。

「リン酸緩衝液」で、KHとCO2とPHの関係は押さえ込まれます。

これは一見調子よく思えますが、自然に無い、薬品による強制的で理不尽なPHですので、魚や水草も具合が悪くなり、レッドビーシュリンプはぽつりぽつりと死んでしまいます。(ペーハーブロックやペーハー7.0等の商品もリン酸値が検出されるような商品は使うべきではありません)

人間にとってもカルシウムの吸収を妨げられるので良くないそうです。

どちらにしろリン酸は、鑑賞魚用レベルのテスターでは検出されない位が良いのですが、水道水や湧き水にもこれらが入っている場所があり、安い活性炭にも含まれています。

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