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ビーシュリンプの飼育環境について


良い環境?悪い環境?

環境に恵まれている人の共通点・・・
水や空気に恵まれている人の共通点
 ・海の近くに住んでいる
 ・近くに畑やゴルフ場、科学工場が無い。畑があっても無農薬栽培を行っているため農
  薬の使用が行われていない。
 ・自然に囲まれている
 ・空気中の水分に雑菌や有害菌の少ない場所

恵まれた水とは
 ・酸化還元電位(ORP)の値が低い水道水・井戸水等を使える。
 ・ORPの値が低いと、多少悪い製品を使用しても還元力のある水が相殺してくれるので、普通の水を使っ  ている人が成功しない方法でも水がカバーしてくれることがあります。日数が経って水の還元力が無くな  り調子を崩しても、水換えをすればすぐ立ち直ります。

ORP値の低い井戸水を使っている方は環境にも恵まれている場合が多く、そのような特別な人のマネは非常にキケンです。
環境に恵まれていない私達は悪い商品を使ったらひとたまりもありません。考えずに水換えをするとコケは繁殖し、生体(エビ・魚・水草)は弱っていきます。
ですが悪い商品に対して敏感になれるので違いに気付く事が出来ます。

バクテリアの必要性

今まで『環境』と言う言葉を使ってきましたが、ここで言う『環境』とは空気の事です。良い空気には良いバクテリアが多く存在し、悪い空気には雑菌や水槽に都合の悪いバクテリアが多く存在します。(バクテリアは空気中の水分内にいる)ですから「バクテリア製品なんて買う必要がない」と言う人ももちろんいると思いますが、すべての人がそうとは限りません。

「引越しをしたら思い通りにならない。」「以前と同じやり方なのにうまくいかなくなった」と、首を傾げる方も少なくありません。周りの空気や家に住みついていたバクテリアの種類や数等のバランスが違うのですから当然の事ともいえます。

また、自分がうまくいったからといって友人に勧めてもその友人が同じ『環境』=『良い空気』に恵まれた人でない限り同じようになるとは限りません。

逆に言うと『環境』=『良い空気』に恵まれていない人がうまくいく飼育方法ならほとんどの人がうまくいくのではないでしょうか?

外部フィルターについて

ろ過フィルターの中で外部フィルターが一番と思っている人が少なくありませんが、水草水槽には都合の良いフィルターです。それは水草が光合成をする時に使う二酸化炭素(CO2)を逃がしにくい構造の為です。CO2を添加してもエアーリフトによる底面フィルターではせっかく溶け込んだCO2もエアーによる撹拌で逃げてしまいます。また、いくら外部フィルターでもディフューザーを使ってエアーを巻き込ませると結果は同じです。

その他、脱窒フィルターとしても有効です。外部フィルターの種類とろ過材の種類での相性もありますが、フィルター内で酸欠ぎみな場所を作り易いので、有機物分解菌の中で酸素があれば酸素を使い有機物を分解しますが、酸素の少ない場所では酸素の変わりに硝酸(NO3)のOを利用してくれます(仕方なく)。この様な通性嫌気性菌が住み着いてくれますとNO3のN(窒素)だけが取り残され水槽外に出る脱窒になります。
しかし、自然発生菌だと都合良く安全に脱窒できる菌(バクテリア)が住み着くかどうかは環境次第です。場合によっては硝酸塩を亜硝酸にする菌もいますし、はじめは脱窒できても硝酸塩がなくなった後に硫酸イオンを利用して硫化水素を作り出す硫化水素発生菌もいますから・・

各種水質テスターでは問題なく原因不明でエビがポツポツ死んでしまう場合は、外部フィルターとろ過材、バクテリアの相性が悪いケースもありますが、外部フィルターそのもの具合の悪いもの使ってしまった場合が非常に多いです。

また、これはお客さんや店内の水槽でも実際にあった事ですが、底面フィルターだけでレッドビーシュリンプが順調に繁殖していたところ、数が増えてきたのでエーハイム(現行)の外部フィルターを設置。するとポツポツと死にはじめ、だいぶ数が減ってしまったので外部フィルターを外しました。しばらくするとまたレッドビーシュリンプ達が元気になり繁殖を始めました。古いエーハイム(発売元ワーナーランバート)ではこの様なケースは有りませんでした。

現在流通している外部フィルターで私が安心できると感じるのは、ADAのスーパージェットフィルターだけになってしまいました。理由は動力であるモーター(ポンプ)がレイシーポンプで非常に高性能の為、意地でも水流が落ちないからです。評判の良い現行のエーハイムでは当店では、10台中9台が水流の落ちる時期が早まってしまい、エビどころか水草も調子が上がらず油膜も目立ちます。以前のエーハイム(ワーナーランバート時代のMade in w-Germany)の耐久性はありません。特に50hz地域ではひどい有様のようです。

外部フィルターの水流が落ちてくると、今までの水流条件で育ってきたバクテリア達のバランスが崩れてしまい、ろ材内部で好気的な場所が嫌気的になったり、止水域ができたり、硫化水素発生菌に都合の良い水流まで落ちてしまうと今まで活躍してきた良性のバクテリアも死んでしまいます。

 

ソイルについて

ソイルは水のPHやGH、TDSなど、水質を変化させますので、かなり重要な存在です。
現在様々なソイルが販売されていますのでどのソイルを選ぶかで大きな違いができてしまいます。
同じ水を使ってもソイルの種類の数だけ色々な種類の水質が出来るわけです。

中にはレッドビーシュリンプが死んでしまうソイルや、死にはしないけど繁殖しないソイル、初めは抱卵したけど3ヶ月で全滅してしまうソイル・・等々。実に多種多様な、と言いましょうか見た目は似ていても内容はバラバラです。「ソイルは何を使っても繁殖できる」という特別な存在の方々もいますが、大半の方はどれでもいいという訳にはいかないと思います。

私も以前は手当たり次第に試しました。今ほど種類は多くなかったのですが、(ソイル選びで)失敗の連続でした。レッドビーシュリンプ達にはかわいそうな事をしました。しかしそんな私でもレッドビーシュリンプを殖やせるソイルはありました。87地ブリのお客さんたちの多くも過去失敗を繰り返してきた人達です。ですから「ソイルは何を使っても繁殖できる」という人より「ソイルを選べば繁殖できる」人のほうが大勢いると思います。そして、ネット上に情報を流すのは一部の恵まれた「ソイルは何を使っても繁殖できる」人たちです。

失敗している人達はブログなんか書かないしブログを書いている人も失敗談を書く人は少ないですから・・

失敗例

成功するか、失敗するかは使う物(商品)や水の選択でほぼ決定します。当てはまるものがあるのではないでしょうか?ご参考にどうぞ。

使用する商品が悪い場合
・ 硫化水素が発生しやすい外部フィルター
・ 立ち上げ直後は調子良いが、3ヶ月~6ヶ月で死んでしまうソイル
・ 水源によっては使うと死んでしまうミネラル
・ 最初から死んでいるバクテリア
・ リン酸を放出する活性炭
・ 電源が入るとポツポツ死んでしまうヒーターサーモ
・ ゼオライトで出来た「ジャリ」。ゼオライトはカルシウムも吸着してしまいます。
最近の商品は、コストダウンではなく品質ダウンした商品が出回りすぎています。失敗したら原因を突き止め繰り返さない事が肝心です。悪い物は2度と使わない

居住環境・水槽への直接的な影響が原因の場合
・ 農薬除去していない水草を入れてしまった
・ 水槽のある部屋で殺虫剤をまいてしまった
・ 水温が30℃を越えてしまった
・ 害虫の混入・・・ヤゴ、プラナリア(茶色のタイプ)はレッドビーシュリンプの体液を吸い、殺してしまいます。
            白いタイプのプラナリアは集団で襲います。
・ 近所に畑があり農薬を使っているため空気中からわずかな農薬が混入した

 魚や哺乳類は、血液中のヘモグロビン(鉄分)が酸素を運ぶ働きをしますが、ビーシュリンプは虫と同じヘモシアニン(銅)がその役割をします。殺虫剤は虫を殺すためにヘモシアニンを狙い、酸素よりもくっつきやすい有害成分なので、レッドビーシュリンプにも効いてしまいます。ですから、ヘモグロビンの魚や犬、猫、人間は死にはしませんが、無い方がいいにこした事はありません。レッドビーシュリンプが死ぬ水槽は、魚が死なずともかわいそうです。

 また良い品でも相性が悪い物や、このソイルの水質に合うバクテリア、このバクテリアサイズに合うちょうど良い孔のろ過材、このろ過材と相性の良いフィルターetc・・・
厄介なのは、条件によってはうまくいく場合がある品々も色々あるようです。
AさんはうまくいってもBさんは失敗した、など、様々な原因が考えられますが、殆どが上記の原因で起こっていると考えられます。

水質について

PH(ペーハー)・・・水素イオンの量を1から14の数字で表しています。
7が中性でそれ未満が酸性、数字が小さくなるほど強い酸性となります。逆にそれより大きい数字がアルカリ性、数字が大きいほど強いアルカリ性となります。
PH値が5.0~8.0であれば、レッドビーシュリンプ飼育においてどのPH(ペーハー)値がいいか、というよりも安定しているかどうかが大切です。朝と夜での変動や、1週間での変動があるとレッドビーシュリンプが怯え・落ち着かない等、繁殖どころかエサ食いも悪くなります。変化が大きければ死んでしまいます。

次に大切なのは、今そのPHになっている理由です。
例えば今、水槽の水がPH5.0だとします。どうしてPH5.0なのか・・KHが低くてCO2量が多い、ピートやソイルを使っている、NO3が蓄積してしまっている(自然発生菌の酸化細菌ばかりが多く住み着いてしまっている)PH降下剤を使ったら、水中のりん酸が増えた等、といろいろありますが、レッドビーシュリンプが死んでしまうPH5.0もあれば、繁殖を続けるPH5.0もあります。

PHを語るとキリが無いのですが・・・M87ソイルを使うとPH5.0~6.0付近に安定しますが、使う水によって安定する時期(半日~3日くらい)と、安定するPH値は違ってきます。KH(炭酸塩硬度)の値に関係します。

 

KH(炭酸塩硬度)・・・炭酸水素イオン(HCO3)の量。
この数値が高くなればなるほど緩衝力が強い水と言えます。
水槽内に酸性物質やアルカリ性物質が入ってきても現在のPHを急変させない働きがあります。でもその度に消費され、0になると急変してしまいます。
M87ソイルを使うと、まずKH(炭酸塩硬度)が消費され0になり、そこでソイルの酸性度によってPHは安定します。KH(炭酸塩硬度)の値が高ければ0になるまでに時間がかかる為安定するまでに時間がかかるわけです。

また、ピートやソイルを使わない場合は、KH(炭酸塩硬度)とCO2の量でほぼPH値が決まってきます。例外もありますが考え方の方向として覚えておくと良いでしょう。

GH(総硬度)・・・カルシウムイオン(Ca++)とマグネシウムイオン(Mg++)の合計量。
だから「総」硬度と呼ぶそうですが、CaとMgのバランスまではバランスはわかりません。生物はあるバランスのもとに吸収(摂取)していますから、どちらか一方が高濃度でも吸収できずに余ってしまいます。レッドビーシュリンプ水槽で足し水を続けていると、GHがどんどん上昇してしまう場合は、カルシウムイオン(Ca++)とマグネシウムイオン(Mg++)のバランスが悪いか、その他の微量元素が足りないと思います。(水の蒸発が激しい時期は別です)
逆に、GH(総硬度Ca・Mg)と微量元素のミネラルバランスが良いと時間とともに消費され低下していきますので、バランスの良いミネラルの補給が重要になってきます。

  1. GH・KHまめ知識

GHとKHはまったくちがうものを計っているのになぜ両方とも単位が「硬度」なのか。
産業革命?の蒸気機関の時代に、ボイラーを使っていたのですが、水を加熱し沸騰を続けるとボイラーの内側に「白い硬いもの」がこびりついてゆきます。この「白くて硬いもの」は炭酸カルシウムなのですが、水中のカルシウムイオンと炭酸イオンが熱による反応で水に溶けにくい炭酸カルシウムになってしまうのです。これが付くと熱効率が悪くなりますからGHやKHの低い水を使ったり、取り除いたりして使う為に計る必要があったからテスター名が「硬度」となったそうです。
ですからKHは炭酸水素イオンばかりでなく、炭酸イオン全般を計っているのかもしれません。(細かいところはよくわかりませんが・・)アクアリウムではそれを水質を知る為に利用していると考え、硬度が高いから水が硬いわけではありません。水の中に炭酸カルシウムの材料がどれだけあるかを計っているからです。

TDS(伝導率)・・・電気をどれだけ通す水なのか。
純水(H2Oのみ)ですとTDS(伝導率)は0となりGHが高いとTDSも高くなります。よく「TDSは水の不純物の量を測っているから数値が高いと汚れている」「悪い水」と解釈される場合がありますが、それは純水(H2Oのみ)に対して不純物と言う意味ですから、必ずしも汚れた悪い水とは限りません。ミネラルたっぷりのきれいな水もTDS(伝導率)は高くなりますし、きれいな海水もメチャクチャ高いです。

電気の通りやすさを計っているので、良い・悪いやどのようなバランスかも判る訳ではありません。ただ、GHの増減に連動するので簡単に計測できるTDSの方が多用されています。ミネラルを添加する時や、水槽内の変化や湧き水を調べるときも重宝します。

また、RO水やイオン交換樹脂を通した水を使うときも自分のねらったTDS値にしてから立ち上げますので、これらの浄水器を使用する場合は必要となります。

当店ではTDS値の低い湧き水にM87ミネラルでTDSを調整しています。規定量と言うのが書いてありますが、その量というのはレッドビーシュリンプの数や水草の量が平均的な量の場合、「これくらいのミネラルが消費されるだろう」と考える量ですので、レッドビーシュリンプ・水草の量が少ないときは消費量も少ないはずですから添加するミネラル量も少なくて良く、生体量が多いときは添加量も多くするといった具合ですが、TDS値をチェックしていると添加量の調節もわかりやすく便利になります。

 

NH3・NH4(アンモニア・アンモニウムイオン)
これらは酸化してNO2になります。このとき水素イオンが増えるのでPHは下がります。

NO2(亜硝酸)
酸化されてNO3になります。この2種類(アンモニアと亜硝酸)は常に0であるべきです。レッドビーシュリンプ水槽でこれらが検出されては困ります。M87シリーズでだけで立ち上げた水槽内では、例外を除きまず検出されることはありません。(例外・・・アンモニアが検出された人がいますが、この方はみかん畑が近くにあり、水槽に肥料成分等が混入したと思われます。アミノ酸肥料が混入しアンモニアに変化したと推測してますがRO水の溜め置き水槽からもアンモニアが検出され、愕然としたそうです。)

例えば、ADAのアマゾニアを底床とする場合は、必ずと言っていい程NH3/NH4とNO2が時間差で発生しますので両方0になるまでチェックが必要です。

NO3(硝酸塩)
黒いヒゲ状のコケは元気になります。(レッドビーシュリンプにとってはなるべく少なくしたい)
酸化細菌などによって最終的に水槽内で増えてしまいます。硝化菌やほっとけば増える自然発生菌の酸化細菌のほとんどは、この硝酸塩を生産し続けます。

外部フィルター等を利用して、酸素の少ない場所を作りNO3を減らす方法もありますが、ただ酸素の少ない場所を作るだけではそこにどんな菌が住み着くかわかりません。

希望としては酸素の少ない場所で働く(有機物を分解する)為に、酸素のかわりにNO3(硝酸塩)のO(酸素イオン)を使ってN2(窒素)だけが取り残されて水中から外にでてくれる脱窒がいいのですが、自然発生菌の内嫌気性菌を期待しても脱窒がすべてうまくいくとは限らず、NO3からO(酸素イオン)を中途半端に使ってNO2にかえてしまったり、硫酸イオンのO(酸素イオン)を使って硫化水素を発生させたりと、怖い場合の方が多いので、私は必ず通性嫌気性の有機物分解菌であるM87バクテリアを使用します。

底面フィルターだけでもソイル内にレッドビーシュリンプのフンや残りエサが落ちると、そこにバクテリアが群がり部分的に嫌気的な場所が出来ますから、良質のバクテリアを使わずにうまくいく人は都合の悪い菌が入ってこない、環境に恵まれた場所に水槽がある運のいい人たちだけと言う事です。

 

H3PO4(正リン酸)コケの源。
無いにこした事は無いのですが、意外と初めから含まれる商品が多く、生物にとってごく少量必要なものですが、魚やレッドビーシュリンプにエサをやるとエサには植物性・動物性共にリン酸は含まれますので、水槽内で余ってきます。

  1. 普通の魚を飼っている水槽では、ミネラルの類が減少し、NO3とPO4が増加してしまう為元に戻す事を考えて水換えをします。(水かえの理由)

 

魚の水槽に比べ、エサの量が少ないレッドビーシュリンプ水槽では、増えるペースも遅く、水草も少量ながら吸収してくれますので、順調な水槽ではそれほど心配ありませんが、約7年前に少量でもレッドビーシュリンプが死んでしまうリン酸の種類がある事に気づきました。

普通のリン酸は正リン酸といって水素イオンが3つくっついているのですが、リン酸ナトリウム、リン酸水素2ナトリウム・リン酸2水素カリウム・・・etcバージョンが様々で、これらを組み合わせて「リン酸緩衝液」を作り出せるそうで組み合わせる割合(混ぜる割合)によってPH6.5でも7.0でも8.0でも安定させることが出来ます。

「リン酸緩衝液」で、KHとCO2とPHの関係は押さえ込まれます。

これは一見調子よく思えますが、自然に無い、薬品による強制的で理不尽なPHですので、魚や水草も具合が悪くなり、レッドビーシュリンプはぽつりぽつりと死んでしまいます。(ペーハーブロックやペーハー7.0等の商品もリン酸値が検出されるような商品は使うべきではありません)

人間にとってもカルシウムの吸収を妨げられるので良くないそうです。

どちらにしろ、リン酸は鑑賞魚用レベルのテスターでは検出されない位の方が良いのですが、水道水や湧き水にもこれらが入っている場所があり、安い活性炭にも含まれています。

水草について

「難しい水草」や「簡単で丈夫な水草」という言葉がありますが、実はその水草の適用範囲内(育つ事ができる水質のキャパ)であれば、「丈夫で簡単」。適正範囲外では枯れてしまうので「難しい」という事になります。逆に、ほしい水草の適正範囲に自分の水槽を合わせると「丈夫で簡単」という事になります。

例えば、M87シリーズで水槽を立ち上げると、M87ソイルに含まれるフミン酸のおかげで弱酸性の水になり、M87バクテリアの有機分解菌が増殖し、栄養を水草が吸収しやすくしますので、あとは光量に気を使えばトニナSPやスターレンジ等の南米系の弱酸性水域の水草は向いています。
しかし、M87ソイルには肥料分は含まれておりませんので、当店の水草用液体肥料を使用して下さい。
ところが、専門書などに非常に簡単と書かれている中性~弱アルカリ性水域のカボンバやアナカリスは、うまく育たず「難しい」という事になります。

問題は光(ライト)ですが、水槽サイズや消費電力、今後を考えて拡張性のある物など様々ですので場合に合わせてアドバイスさせていただいております。
大事なのは、床底・バクテリア・ろ過フィルター・光・栄養分で、最後にCO2の添加となりますが、このCO2は、添加する・しないでは成長スピード、草の状態は格段に違います。
M87ソイルで水質が弱酸性(PH5.0~6.0未満)ですから、CO2も少なくてすみます。
CO2の添加は、ADAのDoアクアシリーズ、CO2スタートがお手頃で、すべてそろっており、使い方も簡単にできています。何より一番すごい所は、「ランニングコスト」です。

このCO2の添加ですが、「CO2さえ添加すれば何でも育つ」とか「一番よい」という訳ではありません。最初に大切なのが、水質・光・バクテリア(水草に必要な)・栄養分(必要なバランス)がすべて整っている事が前提です。

レッドビーシュリンプ水槽の場合、水草は、稚エビのかくれ家になったり、脱皮をするレッドビーシュリンプにとって安全な場所を提供してくれますので多ければ多いほど収容数や稚エビの生存率はアップします。逆に「選別」は困難になります。
次の種親候補として救い出す時も、選別外として外したい時も水草の奥へ逃げてしまうからです。ですから水草の種類や量は自分の好み(何をしたいか)でよいと思います。

色々な事(セオリーなど)にとらわれず、自由な発想でレイアウトを楽しんで下さい。

失敗を繰り返してしまう方へのアドバイス

よく質問されるのですが、①簡単な水草はどれですか?②丈夫な熱帯魚はいますか?③レッドビーシュリンプは難しいですか?
この3つの質問は私には全部同じ様に聞こえるのですが・・全て生き物ですから水質が適正範囲内であれば水草は光の種類も含め、①②③はどれも丈夫で簡単になります。
ですから「これを飼いたいのですがどうすればいいの?と質問されると「これとこれを使うとよいですよ」とアドバイスができます。

要は、『何を使うか』だけなんです。あとは飼い主の気配りですね。

最初はホームセンターで水槽一式を揃えて、水を一週間以上うごかしているから・・という人や、道具はネットで全て買ってあとは生体だけ、という人が多くセット内容を聞くと、例えば私がそれらを使ったら失敗する自信がある物ばかりです。
来店されるお客様のほぼ皆さんに共通する事は、もうすでにネット販売やホームセンターで道具や生体を購入し、水草は枯れ、魚やレッドビーシュリンプ等の生体は死に・・こんなふうに失敗しているというケースです。
自分が下手とか初心者だからではなく、「この道具、このセット内容では繁殖は成功しない」と言う事実を経験した事になります。
例えば私は「某メーカーのOOジャリ」を底床に使い3ヶ月でレッドビーシュリンプを全滅させた事があります。

私はきっと皆さんより多くの失敗をしてきました。レッドビーシュリンプ達にはかわいそうな事をしてしまったと思っております。ですからこれから始める方や、失敗経験のある人になるべく失敗しない様にという思いでアドバイスさせて頂いております。しかしながらホームセンターやネット上では、様々な商品が様々な価格で溢れて、使用した事のない人が使った事もない商品を販売しているのが現状です。
それが当たり前のようになってしまい、更に「うまくいっている人=環境に恵まれた人」や「それを仕事にしている人」のブログ等を参考にするのが一般常識化しております。
それでうまくいく人はそのままで良いのですが、しかし、有名なブリーダーさんの記載されている情報をそっくり真似てもうまくいかないお客さんをたくさん見てきました。中には水槽全部に必要な分の水までもらってきても一ヵ月後にはポツポツと死にはじめリセットを余儀なくされた方なんかもいます。事実、私自身そのうちの一人でしたから。。

誤解してほしくないのですが、ネット情報や有名ブリーダーさん全員がうそを言っているわけではありません。
利害関係のほとんどない一般のブロガーさんを信じたい傾向と言うのも頷けます。しかし、環境に恵まれた人の成功例をいくつマネても普通環境の方は上手くいかないほうが普通ですし、特殊な環境で工夫している人をマネても当然失敗してしまいます。水槽の環境が同じなのに引越しなどで水や家、空気に住むバクテリアの種類が変わりダメになってしまったなんて事と同じなんです。

よく考えてみると一部の有名ブリーダーさんを含め、一般のネット情報というのは(レッドビーシュリンプ・熱帯魚に関しての主にブログ)環境が恵まれた人たちが書いています。失敗例はほとんど表に書かれません。ですから始めたばかりの人は1~2回失敗すると自分は下手、無理と思い込んでしまいます。でも初心者とか「腕」とか関係ないんです!重要なのは「何を使うか」だけです。

だって人間なんて水槽に水をはって機材をセットして電源入れるだけなんですから。

水質管理や水を綺麗にするのはソイルやバクテリア達がやってくれます。「腕」があるとすれば、繁殖するレッドビーシュリンプ達を区別し掛け合わせをする「選別眼」だと思います。

どれを種親にして理想のレッドビーシュリンプを作り上げるか。という所がトップブリーダーと言われる人達のズバ抜けた所だと思います。
そういう部分を参考にしたりモチベーションを上げたりと刺激を受けるのはいい事だと思います。

私も簡単な方法を見つけるまでは大変でした。
試しまくるだけですからダメだと思ったら水を抜き、ソイルを捨て水槽を荒い、また新たなソイルを仕入れて・・と、時間と労力とお金が無駄になる日々でした・・
でも、簡単な方法を見つけると当然ですが簡単にできるようになります。そうなるとどう選別するかが重要なポイントになってきます。
そこまで来ればこの趣味の面白いところです!

一番言いたい事は、レッドビーシュリンプを楽しむには色々な方法がありますが、一度失敗したらそれは失敗する方法なだけで、くれぐれも「自分は下手だ、とか向いていない」なんて思わないで下さい。1つ経験を積んだのですから同じ事を繰り返さなければ良いだけなんです!

魚と違い、小さなレッドビーシュリンプはちょっとした事で死んでしまいます。水草に付着している農薬、バルサンやダニアース、キンチョールにゴキジェット、スキー等の防水スプレー、ペーハーブロック、ニセパワーハウス、また硫化水素を生産する外部フィルターなど・・

趣味のレッドビーシュリンプの生存繁殖を思う気持ちから、自然保護や多くの環境問題を考えさせられたきっかけでもあります。
「熱帯魚も大丈夫だから薬品などで調節しギリギリ(無理やり?)飼う」のではなくてレッドビーシュリンプが生きられる水槽と環境で「カワイイ・癒される」インテリアとしてではなく自然の仲間として飼ってあげたいですね。

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